
ツアー名を最初に見たとき、少し不思議な気持ちになりました。
「Once Upon a Stellar」。英語として正しく読もうとすると、どこか座りが悪い。でも声に出すと、なんだか物語がはじまる音がします。
すいちゃんはこれまで、ライブや作品の名前に星の言葉を置いてきました。
今回もそのひとつのはずなのに、今回だけ少し違って見える。
それが何なのかを確かめたくて、公式の情報を辿ってみました。
※この記事は2026年9月7日時点の情報をもとにしています。日程・チケット・会場については ライブ2026まとめ をご覧ください。
基本情報
まず、確定していることだけ並べます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ツアー名 | HOSHIMACHI SUISEI ARENA TOUR 2026「Once Upon a Stellar」 |
| 発表 | 2026年3月22日(活動8周年の日) |
| 同日の発表 | 個人事務所「Studio STELLAR」設立(ホロライブ所属は継続)、ファンクラブ「星詠み」開設 |
| 規模 | 初の4都市アリーナツアー(公式サイトの表記) |
| キービジュアル | 星空の下に浮かぶ、水彩で描かれた城 |
| 公式ハッシュタグ | #きらめくほしまち |
表記には少し揺れがあります。公式サイトとプレスリリースでは鉤括弧付き、ファンクラブの特設ページでは括弧なし、公式Xではダブルクォート。
この記事では読みやすさを優先して、鉤括弧付きで統一しています。
ツアーの日程やチケットについては ライブ2026まとめ、配信で見る方法は 配信ガイド に整理してあります。
公式は、Once Upon a Stellar の意味を説明していない
先に、いちばん大事なことを書いておきます。このタイトルの由来を、本人も運営も説明していません。
調べたのは次の6つです。公式サイト、ファンクラブ「星詠み」の特設ページ、ホロライブ公式ニュース、Studio STELLAR設立のプレスリリース、公式Xの発表投稿、メディア向け説明会のレポート。
どこにも、名前の由来にあたる記述はありませんでした(2026年9月7日時点)。
ただし、公式が置いている一文はあります。 由来の説明ではありませんが、これが手がかりになります。
公式が置いている、たった3行
ツアー特設ページのいちばん最後に、こう書かれています。
Once upon a time,
in a sparkling, magical castle,
lived a girl named Hoshimachi Suisei.
訳すと「むかしむかし、きらめく魔法のお城に、星街すいせいという女の子が住んでいました」。おとぎ話の書き出しそのものです。
ここで3つが噛み合います。
| 公式が出しているもの | 中身 |
|---|---|
| ツアー名 | Once Upon a Stellar |
| 特設ページの締めの一文 | Once upon a time, in a sparkling, magical castle… |
| キービジュアル | 星空の下に浮かぶ、水彩の城 |
| 公式ハッシュタグ | #きらめくほしまち |
"sparkling"(きらめく)と、ハッシュタグの「きらめく」も揃っています。 城も、絵と文の両方に出てきます。
つまり公式は、タイトルの由来を言葉で説明してはいないけれど、「これはおとぎ話です」という提示は、はっきりしているということになります。
ここから先は私の読み方です。答え合わせではありません。
元にある "Once upon a time" とは
ここは事実の話です。"Once upon a time" は、英語圏で昔話がはじまるときの決まり文句。
日本語の「むかしむかし、あるところに」にあたります。
この言い回しには、意味以上の働きがあります。
この一句が来た瞬間に、聞き手は「これから物語が語られる」と分かる。
内容を何も言っていないのに、姿勢だけが先に切り替わる言葉です。
「Once Upon a Stellar」は、その "time"(時間)が "Stellar"(星の)に置き換わっている形になります。時間があるはずの場所に、星がある。
すいちゃんは5年かけて "Stellar" を重ねてきた
この言葉は、今回はじめて出てきたものではありません。 並べると、5年ぶんの厚みがあります。
| 時期 | 名前 | 何に付いた名前か |
|---|---|---|
| 2021年9月29日 | 『Still Still Stellar』 | 1stアルバム |
| 同上 | 「Stellar Stellar」 | そのアルバムの表題曲 |
| 2021年10月21日 | STELLAR into the GALAXY | 初のソロライブ(豊洲PIT) |
| 2026年3月22日 | Studio STELLAR | 個人事務所 |
| 2026年 | Once Upon a Stellar | 初の4都市アリーナツアー |
曲の名前から始まって、ライブの名前になり、事務所の名前になり、ツアーの名前になっている。 だんだん、外側に広がっています。
面白いのは、『Still Still Stellar』のタイトルの意味についても、公式の説明が見当たらないことです(ホロライブ公式のアルバムページに記載なし/2026年9月7日確認)。
この言葉は、ずっと説明されないまま置かれ続けている。
アルバム3枚の流れは アルバム完全ガイド、表題曲そのものの読み解きは Stellar Stellar 歌詞の意味を考察 に書いています。
過去の公演名と比べる|Once Upon a Stellar だけが違うところ
これまでの公演名は、どれも「状態」や「出来事」を名指す言葉でした。
| 公演名 | 言葉の中身 |
|---|---|
| STELLAR into the GALAXY(2021年) | stellar(星の)/galaxy(銀河) |
| Shout in Crisis(2023年) | 危機のなかで叫ぶ |
| Spectra of Nova(2024年) | spectra(スペクトル)/nova(新星) |
| SuperNova | supernova(超新星) |
| SuperNova: REBOOT | 同上 |
| Once Upon a Stellar | 物語がはじまる合図+stellar |
星の言葉が多いのは確かですが、「Shout in Crisis」のように星と関係のない名前もあります。
なので「ずっと天文用語だった」とは言えません。
そのうえで共通しているのは、どれも「何かが起きている状態」を指していることです。
超新星も、銀河も、危機のなかの叫びも、その瞬間に何が起きているかを名前にしています。
「Once upon a」だけが違います。これは状態ではなく、語り出しです。
私が知るかぎり、公演名に物語の書き出しが入ったのは今回がはじめてです。
しかもキービジュアルは、星空の下に浮かぶ水彩のお城。Studio STELLAR の発表と同じタイミングで、この絵も公開されました。
Once Upon a Stellar の意味を、私はこう読みました
星を「観測するもの」から「物語るもの」に切り替えたのだと思っています。
超新星も、スペクトルも、銀河も、空を見上げて観測する側の言葉です。
まぶしいけれど、少し距離がある。すごいものが遠くで光っている、という構図です。
「Once upon a」が付くと、その距離がなくなります。おとぎ話は、語り手と聞き手が同じ部屋にいないと成立しない。
誰かに向かって語られてはじめて、物語になる。
個人事務所を作って、ファンクラブを作って、はじめて4都市を回る年に、この名前を選んだ。
そう並べると、「見上げられる星」から「一緒に物語をつくる星」に立ち位置を移したようにも読めます。
もっとも、これは全部私の推測です。単に響きが良かっただけかもしれません。
それでも、5年ぶんの "Stellar" を並べたあとにこの名前を見ると、意味を探したくなってしまいます。
よくある質問
Once Upon a Stellar はどういう意味ですか
由来を説明した公式の記述はありません。 英語の "Once upon a time"(むかしむかし)をもじった形で、"time" の位置に "Stellar"(星の)が入っています。
直訳できる言い回しではなく、造語に近いものです。
ただしツアー特設ページの最後に
「Once upon a time, in a sparkling, magical castle, lived a girl named Hoshimachi Suisei.」という一文が置かれており、
おとぎ話として提示していることは公式からも読み取れます。
タイトルの由来を本人が話したことはありますか
公式サイト・ファンクラブ・公式ニュース・プレスリリース・公式X・メディア向け説明会レポートを確認しましたが、「この名前はこういう意味です」という説明は見つかりませんでした(2026年9月9日時点)。
ただし特設ページには、おとぎ話の書き出しを使った一文が置かれています。今後語られる可能性はあります。
"Stellar" が付く名前はほかにもありますか
あります。1stアルバム『Still Still Stellar』とその表題曲「Stellar Stellar」、初のソロライブ「STELLAR into the GALAXY」、個人事務所「Studio STELLAR」。
5年にわたって使われ続けている言葉です。
これまでのライブ名は何でしたか
1stソロライブが「STELLAR into the GALAXY」(2021年)、
2ndソロライブが「Shout in Crisis」(2023年・東京ガーデンシアター)、
2024年のツアーが「Spectra of Nova」。
武道館公演は「SuperNova」、その再演が「SuperNova: REBOOT」です。
星の言葉が多いものの、すべてがそうというわけではありません。
キービジュアルはどんな絵ですか
星空の下に浮かぶ、水彩で描かれた城です。青と淡いピンクの空に、たくさんの星。
おとぎ話の挿絵に近い雰囲気で、
これまでの宇宙的なビジュアルとは手触りが違います(実物は公式サイトやファンクラブ「星詠み」の告知で確認できます)。
この記事の作り方について
公式が説明していない題材なので、どう書いたかを残しておきます。
| 項目 | 方針 |
|---|---|
| 事実と解釈 | 分けて書いています。「基本情報」「Stellar の系譜」「過去の公演名との比較」は出典のある事実、「私はこう読みました」は私の解釈です |
| 一次情報 | 公式サイト・ファンクラブ特設・ホロライブ公式ニュース・プレスリリース・公式X・メディア向け説明会レポートの6つを確認しました |
| 見つからなかったこと | 「見つからなかった」とそのまま書いています。 タイトルの由来、アルバム名の意味、どちらも公式の説明は確認できませんでした |
| 全称表現 | 「すべて」「はじめて」と言い切る前に、例外がないか過去の公演名を洗いました。「Shout in Crisis」という例外があったので、主張の範囲を狭めています |
| 時点 | 2026年9月7日公開/9月9日に公式コピーを追記。今後、本人が語る可能性はあります |
| 画像 | 公式のキービジュアルは掲載していません。文章で描写するに留めています |
「たぶんこういう意味です」と言い切るほうが、記事としては読みやすいと思います。
ただ、本人が言っていないことを言ったことにはしたくないので、この形にしました。
まとめ
「Once Upon a Stellar」の意味は、公式には説明されていません。
分かっているのは、この3つです。
- "Once upon a time" は、昔話がはじまる合図の言葉。 その "time" が "Stellar" に置き換わっている
- "Stellar" は5年重ねられてきた。 アルバム → 初ソロライブ → 事務所 → ツアー
- これまでの公演名は「状態」を指す言葉だった。 語り出しが入ったのは今回がはじめて
私は「観測される星から、物語る星へ」と読みました。
でもこれは私の読み方で、正解ではありません。
あなたはどう読むでしょうか。
それを確かめられるのが、実際の公演だと思っています。
日程は ライブ2026まとめ、会場に行けない場合は 配信ガイド をどうぞ。
むかしむかし、ではなく——いま、はじまります。
この記事の情報は2026年9月7日時点のものです。公式から新しい説明が出た場合は追記します。